「家の購入を検討してるけど、気をつけた方がいいポイントは?」
「資産形成の面でマイホームってどうなの?」
「持ち家と賃貸はどっちがお得なの?」
結婚や子供が生まれたなど人生において大きなイベントがあるといよいよマイホームも検討しなければいけないと思い始めてくるのではないでしょうか。
周りが購入し始めたので検討しとうと思ってる、実家が持ち家なので自分もマイホームで子育てがしたい、賃貸にお金を払い続けるのはもったいないからなど。
将来的にマイホームを購入しようと思っている方は様々な理由で検討していると思います。
ただ、先ほどの会話でもありましたがマイホームは人生で1番大きな買い物だと言われているので慎重な判断も必要です。
そこで今回の内容としてはマイホームと賃貸を比較して資産形成の観点からどちらの方がお得なのかを解説していきます。
こんな方におすすめ
- 今後マイホームを検討しようと思っている方
- 将来的に家を買うか賃貸にするか判断材料が欲しい方
- これから資産を形成しようと思っている方
特に今回はどちらの方が快適に住めるのかという感情的な話ではなく家にまつわるお金の話を中心に紹介できればと思います。
安易な気持ちで購入すると痛い目に合う可能性が高いのがマイホームなどでぜひ今後の判断材料にして下さい。
マイホームの価値
マイホームというのは1つの目標であり自分が1人前になった証明や一国一城の主人に対して憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。
特に新築だと最新の設備で住心地もいいですし、子供には地元として育てることもできると将来のことを考えるとメリットも大きいです。
一方で購入金額が非常に高いのでローンを組んで購入するのが一般的になると思いますがそのローンによって生活が苦しくなるケースも見受けられています。
その理由の1つとして日本の99%の家が資産ではなく負債になっていることが原因としてあげられます。
実際に新築の場合、購入した瞬間に2〜3割程度評価額が下がると言われていることも大きな理由の1つです。
その背景としてローンの利息と販売会社の莫大な販売手数料が関係しております。
例として3000万円の家を購入した場合、ローンの利息や販売会社の手数料を合わせると家自体の価値は2400万円くらいだと言われております。
引用:マネーガイドJP
このことからマイホームは住みやすさといった有用性としては優れていますが資産形成面ではよっぽどな土地でないと購入した瞬間に赤字になってしまいます。
そのため、次から資産形成の面からみたマイホームを深堀りしていきます。
資産形成からみたマイホーム
資産の定義はこちらになります。
ポイント
「買った価格以上に将来的に金銭的な価値をもたらせるもの」
と定義づけられております。
そのため、年々評価額が下がってしまう日本の不動産の場合、よっぽど良い条件の物件を購入しないと資産とは言えず負債になることの方が多いです。
実際にこちらは総務省のデータですが40歳未満の平均資産がー500万円という驚きの結果も出ています。
負債の多くが住宅ローンとなっておりますので家を購入することは資産どころか負債になっていることがこの資料からもわかります。
両学長もマイホームの資産性については同じように解釈しております。
このことからもマイホーム=資産という表現をすることは難しく、むしろ負債となって家計を圧迫する大きな原因となっています。
そのため、単に周りが購入したからや親に言われたからなどと安易にマイホームを購入してしまうと資産形成の面ではデメリットなるので注意が必要です。
マイホームを購入するメリット
さきほども紹介しておりますが資産形成の観点からマイホームを購入することによっての金銭的な価値は全くないに等しいです。
むしろ負債になるので資産形成としてマイホームで得られるものはありません。
一方でマイホームにどのようなメリットがあるのかを考えた際、機能的な価値は賃貸物件と比べて価値を見出すことができます。
具体的にはこちらになります。
メモ
- 綺麗な家に住めるので快適に住める
- 最新の設備も備えることが出来るので生活の質が上がる
- 自分好みのデザインや空間なのでモチベーションアップ
このことから機能的だけでなく精神的にもゆとりが出来たりとお金では表せないものも非常に多くあります。
そのため、単純に資産として無価値なのでマイホームを購入する必要がないとも一概に言えないません。
マイホームを考える上で重要になってくることとしては
ポイント
「得られるメリット」
「失うデメリット」
マイホームを購入する際にこの2つの観点を入れて考えることが重要になってきます。
その理由としては失うデメリットの金銭的負担が人生を揺るがすほど非常に大きいからです。
自分の収入に合ったマイホームを購入するのであれば金銭的負担も少ないためその場合だと金銭的負担はあまりないので問題はありません。
ただ、ほとんどの方が自分の年収の何倍もするマイホームを購入し、さらに35年もローンを組まされて月々の支払い額のほとんどが利子と手数料という状況です。
さらにボーナス払いまで設定していると今後ボーナスが出ない会社では働けないですし、今の会社からボーナスがなくなった場合とんでもないリスクを抱えます。
そのため、身の丈に合ってないマイホームは今だけでなく将来の生活が苦しくなる可能性が非常に高いので1度家を購入する目的を考える必要があります。
昔からの憧れであったり、周りがみんな購入しているからなどあるとは思いますが一旦、金銭的と心理的な問題に分けて考えいきましょう。
次項からはマイホームと賃貸の費用面での違いについて解説していきます。
どちらが得か?マイホームと賃貸の比較
よく議論に上がる内容ですが個人的に答えはないと思います。
自分が納得して選ぶならそれが答えだと思いますのでここではその判断材料にしていただければ幸いです。
まずは費用から紹介していきます。
マイホーム(新築)
まずは、購入してからかかってくる費用について紹介していきます。
費用
・購入価格と売却価格の差額:購入価格の2割は下がる
・ローンの金利:3000万円の1%だった場合、35年で約600万円
・修繕費:10年に1度修繕。50年間で計算すると約1750万円
・火災保険
・固定資産税
おおよそかかる費用としては上記の通りとなっております。
その他にも戸建てかマンションの違いでも費用が異なります。
引用:ウォーカープラス
購入時の金額だけでなく維持費も非常にかかることが特徴となっております。
賃貸
注意ポイント
・家賃
・火災保険
・更新料
以上となっております。
マイホームと比べて項目は少ないですが、同じ50年の期間で考えるのであれば費用はあまり変わないと言われております。
次からこれらの項目が何を意味しているのか解説していきます。
今後住宅費をどう考えるか
上記でも紹介したように50年住むと考えた場合、マイホームと賃貸では費用は大きく変らないと言われております。
このように全く同じ条件で比べることは実際は難しいので、一概にマイホームと賃貸どちらがお得と言うのは言い表すことはできません。
そのため、仮に同じ条件であればマイホームの方がずっと同じところに住めるので心理的な面から有利になります。
ただ、同じところに住み続けるのはリスクになります。
マイホームの最大のデメリットとしては1度購入するとそこから動けません。
失業や転勤、転職などのライフスタイルの変化がある場合、マイホームを購入したときの前提条件が大きく異なります。
そのため、そのような状況だと賃貸の方が長い目で見れば流動性も高く費用も年収に応じて対応できるのでマイホームと比べて負担は少ないと考えられます。
引用;家サイト
また不動産というのは資産が年々下がっていくもので新築時が1番価格が高いという特徴があります。
これは冒頭でも紹介したように新築で購入した場合、買った瞬間から負債になってしまうので家計も圧迫する可能性があります。
そのため、1つご提案ですが仮にマイホームを検討するのであれば費用が落ち着いた築15〜20年くらいの中古のマイホームも1つの手段だと思います。
内装、外装はリフォームなど行い最新の設備を備えつけることで見た目や中身も新築と変らず新築マイホームの金銭面のデメリットを解決することができます。
もちろん新築は非常に憧れるものがありますがそのせいで普段の生活が圧迫してしますと本末転倒なので購入する際はぜひお金との相談をご検討下さい。
無理のないマイホーム選びをしましょう
今回は資産形成の観点から新築マイホームはお得なのかどうかを紹介させていただきました。
住宅費は人生で最も大きな支出ということもあり金銭的に考えるのであれば賃貸や中古のマイホームを購入した方が資産形成の観点からはいいのではないかという結論になりました。
特に新築のマイホームというのは憧れがあるのもですが、機能は良いが金銭的な負担も大きくそのこおで精神的にもゆとりがなければ本末転倒です。
それでも新築がいいとお考えなら自分で判断したことなので間違いはないですが、マイホームがほしい場合なら中古等も視野に入れてみるのもいいのではないでしょうか。
不動産という名の通りに場所を動かすことはできませんし簡単に売却することも難しいので購入する際は慎重に考えましょう。
ちなみに私の考えは同じコストであるなら自分の収入に応じて住むところを変えることが出来て退去も簡単にできるので賃貸がおすすめです。
35年もローンを組むということ日常生活で制限が多いので今の状況ではあまり考えれないのも賃貸が良い理由になります。
まずは今ある目標に対してそれを達成させることを優先的に考えましょう。
その他で支出削減の方法についてはこちらの記事でも紹介しております。
ご興味がありましたらこちらもご覧ください。
また、住宅費用に関する情報は両学長の本でも詳しく紹介されていますのでさらに勉強されたい方はこちらも参考にしてみて下さい。